日本髪とはどんなヘアスタイル?
女の子の七五三のヘアスタイルと言えば、やはり日本髪。
古典的な可愛らしさがあり、着物姿の美しさをさらに引き立てるとされ、七歳はもちろん、
三歳でも日本髪風に仕上げることもあります。
日本髪とは日本から古くからあるヘアスタイルの総称であり、
時代劇などをイメージすればお分かりいただけるでしょうか。
日本髪は、前髪、髪を束ねて折り曲げた部分の髷(まげ)、耳ぎわ部分の鬢(びん)・襟足にそって背中の方に張り出した部分の髱(たぼ)からなり、それぞれを丸く膨らませて仕上げるもので、
文金高島田(ぶんきんたかしまだ)
結綿(ゆいわた)
桃割れ(ももわれ)
などの種類があります。
中でも、桃割れは昭和初期の下町娘の定番ヘアスタイル。
日本髪の中でも子供向けのヘアスタイルなので、七五三の場合には桃割れが一般的でしょう。
なお、これらの日本髪は全て地毛でピンを使わずに、びんつけ油で結い上げることを指すため、毛たぼやピン、スプレーなどで日本髪を再現するヘアスタイルを新日本髪と呼びます。新日本髪であれば美容師さんでも対応できることが多いものですが、予約を取る際には新日本髪ができるかの確認をとると良いでしょう。
すべてを地毛で本格的な日本髪にしたい場合は、専門の結髪師さんに依頼することになります。
髪の長さはどれくらい必要?
さて、新日本髪にするには、最低でも髪を結える長さが必要です。
理想としては、
肩下10センチ・胸のあたり
まであれば、きれいに仕上がります。
腰くらいまでありますと、かえってまとめにくくなりますので、ある程度の長さでカットしておきましょう。
そして、前髪を上げておでこを出す場合には
前髪を鼻下くらいまで伸ばしましょう。
前髪を下す場合には、数日前にラインを揃えてカットしておくとよいでしょう。
ぱっつん前髪も可愛らしいですし、流した前髪は上品に仕上がります。
なお、最近は三歳の七五三でも帯姿に新日本髪を見かけることも多いのですが、
まだ毛が生えそろっていなかったり、毛質が柔らかいために新日本髪に仕上げることが難しい場合もありますので、
新日本髪にこだわらずにお子様にお似合いのヘアスタイルにしてあげてもいいのではないでしょうか。
着付けやヘアメイクには時間もかかってしまい、中には飽きてしまうお子様もいらっしゃいますので、お子様の成長に合わせて選ぶことをおすすめします。
髪飾りの選び方
日本髪の定番髪飾りには、かんざしや鹿の子、和風リボンのちんころなどがあり、かんざしには、藤の花をあしらったものや銀のビラ飾りのついたものなどがあります。
これらを選ぶときは
着物の色を意識
しましょう。着物の柄、帯や小物などに使われている色をチョイスすることで、統一感を出すことができます。
全てに使われている色であれば、よりベターでしょう。
ただし、ピンク地の着物のにピンクの髪飾りのように同系色でまとめてしまうよりも、ピンク地の着物には赤と白の髪飾りにすることで、メリハリが出てインパクトを与えることができるでしょう。
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着物試着時に合わせてお選びいただくことも可能ですし、髪飾りだけでもお買い物いただけます。