結婚式・パーティーでの装いについて－着物の選び方の基礎

結婚式やパーティーでの着物の装いはどのようなものを着用したら良いのでしょうか？
ここでは、立場やスタイル、場面に応じた相応しい装いをご紹介します。

結婚式での着物の装いは、

・黒留袖
・色留袖
・振袖
・訪問着
・付け下げ
・色無地

などとなり、帯は二重太鼓に結ぶのが基本となります。ゲストは新郎新婦を祝う気持ちで、親族はゲストに礼を尽くす気持ちで装いを考えることが大切ですが、洋装以上に細部まで注目されることもありますので、立場と格を踏まえて装うことがポイントです。

立場	着物の種類
上司	付け下げ、色留袖、よそゆき小紋、後染めや無地の織り着物
友人・同僚	よそゆき小紋、後染めや無地の織り着物、江戸小紋

一口にパーティーと言っても、自宅で行うものからホテルやレストランなどで行うものなど様々ですが、着物の装いは洋装に置き換えてみると分かりやすいものです。たとえば、友人宅でのパーティーならばジーンズでも構いませんが、会場がホテルになればドレスアップするもの。

それと同様に、アットホームなパーティーであれば紬やカジュアルな柄の小紋、場合によっては木綿の着物でもおかしくありません。ですが、ホテルのレストランでのパーティーや祝賀会では、礼装がふさわしい装いになります。

パーティーの趣旨、会場の規模と雰囲気、そしてドレスコードの有無を確認しましょう。

なお、クリスマスなどのイベントパーティーでは、普段とは違ったコーディネートができる機会となりますので、華やかなお洒落を楽しむことも良いでしょう。

立場	着物の種類
主催者・主役・妻	黒留袖、紋付きの色無地、皇室行事では色留袖
関係者・近親者	色留袖（一つまたは三つ紋付き）
友人・知人・一般参加者	格のある会では吉兆文様など伝統模様の訪問着、付け下げ

立場	着物の種類
主催者・主役・妻	吉兆文様やおめでたさを表現した装いを。留袖よりお洒落要素の強い礼装が好ましい。業種により無地や絵羽の紬でも。
関係者・近親者	ホスト役になるため、付け下げや色無地に袋帯を合わせた控えめな装いがベスト
友人・知人・一般参加者	会場がホテルではない場合は、訪問着や付け下げで華やかな装いを。若い方もしくは近親者のみの会であれば、よそゆき小紋や上質な御召、紬でも良いでしょう。

立場	着物の種類
主催者・主役・妻	会場と規模により、紬でも良いでしょう。TPOを踏まえたうえで、趣旨に合わせたモチーフを入れるなど、お洒落を楽しむ装いを。
関係者・近親者	格は主催者に合わせ、趣旨あったモチーフを取り入れた装いを。
友人・知人・一般参加者	趣旨あったモチーフを取り入れた装いを。ただし、カジュアルな紬などは避けましょう。