振袖の種類について
友人に結婚式には振袖を着たいという女性は多くいらっしゃいます。振袖とは未婚女性の第一礼服として成人式や結納、結婚式などのおめでたい日に着用する華やかな着物ですが、結婚式のゲストとして振袖を着用するには、いくつか気を付けなければならないことがあります。
一口に振袖といっても
本振袖 袖丈115cm程度(身丈くらいの長さ)
中振袖 袖丈107cm程度(ひざ下くらいの長さ)
小振袖 袖丈80cm程度(ひざ上くらいの長さ)
があり、本振袖は最も格式の高い振袖であり、花嫁衣装としても使われています。そのため、花嫁が振袖を着用する場合には、花嫁が着用する着物の格より下げることがマナーとされますので、本振袖ではないものを選びましょう。
また、小・中振袖を着用する際も、花嫁のよりも華やかにならないように気をつけなければなりません。
着物の知識を持っている方も少なくなり、以前より着物の種類やランクが気にされなくなりつつありますが、振袖の場合、帯やヘアメイクなどが華やかになりすぎてしまうことが多いので、花嫁よりも控えめな振袖・帯結び選びが大切です。
未婚でも年齢制限があるの?!振袖にふさわしい年齢とは
そして、もっとも気にしなければならないのが年齢…。
未婚女性の第一礼装ではありますが、未婚とはいえ実は何歳でも着られるものではないのです。
かつては20代前半で結婚する人は多かったものの、現代では晩婚化は進み、さらに未婚率も増加しています。
このような背景に30代の未婚女性が友人や後輩の結婚式にお呼ばれする機会もあり、友人代表としてスピーチを行うことや受付係として結婚式に携ることもあり、せっかくの機会だからと成人式の振袖を着用する方も多くいらっしゃいますが、
振袖を着用するには30代前半くらいまでにしましょう。
30代後半や40代の女性が着用すると、未婚であることをアピールさせてしまい周囲に気を遣わせてしまうこともあるために、たとえ未婚であっても30代後半になったら振袖ではなく、友人の立場であれば訪問着、親族であれば色留袖がよいとされています。
礼装である色留袖や訪問着は、未婚・既婚問わず着用できることがポイント。色や柄はとても豊富なため、年齢にふさわしいおしゃれを楽しめるため、結婚式の参列はもちろん、式典などのフォーマルなシーンでも着用することができます。
お気に入りの着物一式を購入する方もいらっしゃいますが、着物レンタル店では季節に合わせた柄やモダン・古典といった柄など様々なものがありますので、上手に活用してはいかがでしょう。着物レンタル円居では、着物初心者の方も安心してお選びいただけるよう、コーディネートのご提案や和装についてのアドバイスを行います。
なお、お持ちの振袖をどうしても着用したい場合には、袖を詰めて訪問着に仕立て直すのはいかがでしょう。
振袖の柄により袖丈を短くすると全体のバランスがおかしくなってしまうこともありますが、無難な古典柄であれば訪問着として仕立て直すことにより、いつまでも着用できるようになります。